バイリンガル育児
バイリンガルの子 高い会話理解力
2010年3月8日(月)
昨日のニュースでみたのですが・・・バイリンガル」の子供は1つの言語を話す子供に比べ、会話を理解する能力が高いという論文が発表されたそうです。
日本や英国、イタリアで、4~7歳のバイリンガルの子供のグループと、1つの言語を話す子供のグループに同じ人形劇のDVDを見せて、会話を理解する能力に違いがあるかどうかを調べる実験をしたところ、どちらの実験でもバイリンガルのグループの方が変なせりふに敏感なことが分かったそうで。
でもどうなんでしょう・・・うちの子を見る限りでは、モノリンガルの子供より言葉の誤用に鋭い、とは言い難い・・・。父親に似て、できが悪いってこともあるでしょうが。
バイリンガルの帰国子女の子とか、たま~に、「あれ、日本語ちょっと変?」って思うことないですかね。少なくとも僕がこれまでに出会ったバイリンガルの人の中では、そうでした。発音じゃなくて、言葉の使い方に。
この研究が正しいなら、インプット(聞いて誤用がわかる)ほうには強いけど、アウトプット(自分が発話するとき、言葉の使い方を間違えない)ほうではやや弱い、ってことになるんでしょうか。
ま、僕は専門家じゃないんで、そこらへんはわかりませんが・・・。
以下、そのニュースを3月8日付の産経新聞の記事より引用。
教科書読み練習
2010年1月30日(土)
日本人補習校では、先生方が毎週、「きょうしつから」というお知らせを保護者宛に出されています。本職の教師ではないのに、ありがたいことです。
で、今週の授業報告ではこの間のCRTテストについて触れられていて、問題文を読んで理解することに四苦八苦な子が大部分だったとのことでした。
わかります。うちの娘も、その中の一人だったことでしょう。
補習校の毎週の課題で「教科書の音読」がありますが、私の場合、ある程度間違いなく読めるようになることを到達目標にしていました。が、バイリンガルを目指すには、やっぱりこれでは足りないですね。反省。
今後の予定。
月・火は「ある程度すらすら読めるようになる」ことを目標に音読練習。第一段階で、僕が読んで娘が後から読む。第二段階では、一人で読む。
水・木は「受け答えの練習」。内容のまとまりごとに、音読後子どもに質問をして、答えてもらう。これを週の真ん中で練習。
金曜日は最後の仕上げに、すらすら読めるように再度練習。
とまあ、こんな具合に考えています。でも子どもが風邪引いたり、ローカル校の宿題がたっぷりあったりで、こう予定通りに進まないことのほうが多いでしょうが・・・。まあ、目標ということで。
漢字とカタカナ
2009年10月28日
最近日本人補習校の国語授業(小学校1年)で漢字が出てきて、毎週宿題に漢字練習が出ます。
娘のユミはカタカナがかなり苦手なので、さらに漢字かと親は心配でしたが、意外やすらすらと覚えている・・・。カタカナより漢字のほうが、読み書きともにうまいぐらい(笑)。
このあいだの日本人補習校の面談で、担任の先生も「カタカナが苦手な子は、補習校に特に多い」と。でも漢字のほうがよけいにややこしいのに、何でまたカタカナよりできるのか?
活字中毒の僕は、ぜひ子どもたちにも日本語の読書を楽しめるようにはなってほしいのですが、一歩前進・・・でしょうか。
バイリンガルの頭の中の、言語スイッチ
2009年10月3日
たまたま、イギリスでバイリンガル子育てをしていらっしゃる女性の方のブログを拝見し、興味深いことが書いてありました。要約すると、
ハーフの子はよく英語名と日本名二つをもっているが、日本語を話す人たちは日本名で、英語を話す人たちは英語名で彼らの事を呼ぶ。やっぱり英語を話す人たちには横文字の名前の方が覚えやすいし、呼びやすいのだろう。
例えば「Mark-太郎」だったとしたら、
「お名前は?」 → 「たろう!」
「What's your name?」 → 「Mark!」
うちの子も話す面ではバイリンガルで、日本名とベトナム名2つもっていますが、そういえば同じです。
「お名前は?」→「ゆみです」
"Be ten gi ? "→ "Dung My" (「お名前は?」→「ユン・ミーです」
*Dung My はベトナム語発音で「ユン・ミー」。「ドゥン・マイ」じゃないです(笑)
前に「バイリンガルは相手の顔を見ることで言語スイッチが切り替わるのでは?」とこのブログに書いたことがありますが、これも頭の中の言語スイッチが切り替わっているってことなんでしょうね。
そういえば、日英バイリンガルの方で、日本語を話すときと英語を話すとき、自分の性格がちょっと変わる・・・と本に書いていた方がいましたが、そのへんはどうなんでしょう。これから観察してみます^^。
教育方針・・・
2009年9月30日
娘の国語(ベトナム語)の練習ノートに、先生からのコメントが。曰く、「学力が弱すぎます。家庭でしっかり勉強させてください」(原文ベトナム語)。
いや~、さすがベトナム。日本人みたいに「ちょっと遅れ気味です」とかぼかして書かず、実に直截的です(笑)。
今度日本人補習校で個別面談があるんで、そのときも同じようなこと言われると思いますが・・・。
はっきり言って、うちの娘の国語力は高くないです。いや、はっきり言って低い。話すのは日本語・ベトナム語ともにかなり流暢ですが、読み書きはかなり弱し、いや、壊滅状態。
正直なところ、僕は学校の成績など「落第さえしなければ、ちょっとやそっと悪くてもいい」と思ってます。もちろん優等生になるに越したことはないですが、二ヶ国語環境で暮らす子どもらに、勉強勉強と負荷をかけすぎるのは酷というもの。
僕もほぼ毎晩、娘の日本人補習校の宿題を見てやってますが、「授業進行の妨げにならない程度にできていればいい」が教育方針、基本方針なので、ガミガミ言うことはありません。
「教師を仕事にしているくせに恥ずかしいと思わないのか!」と、嫁は見栄に異常にこだわるベトナム人だけあり激怒していますが(爆)、僕はそんなの馬耳東風。「全然」と答え、火に油を注いでます^^。
質か量か・・・
上の娘、日本語を話す相手が僕しかいない割には、かなり日本語をうまく話しています。
日本語上達の秘訣と思うのが、インターネットやDVDで日本の番組をよく見ていることです。それもうちの娘は、同じものを飽きもせず何度も何度も見ています。台詞とか、7割ぐらい暗記しています。量より質、が効いているみたいです・・・。
最近は番組を見ながら、先の展開を娘に話させています。
「あ、デカレッド死んじゃったよ。」
「死んでないよ、あとでちゃんと戻って来るんだよ」
「え?だって飛行機爆発しちゃったよ」
「大丈夫だってば!あそこでくるっと返ってくるんだよ」
etc
こんな感じです。ちょっと舌足らずなところはありますが、なかなか良く話しています。
それにしても我が娘、女の子なのにヒーロー戦隊ものが大好きです(爆)。デカレッドは、「特捜戦隊・デカレンジャー」という番組の中心人物。
将来、戦闘的な女性にならないことを祈ります(笑)。
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バイリンガルの頭の中
現6歳の娘は無事に日越バイリンガルに育ちつつあります。
で、娘を見る限り、どうやらバイリンガルは相手の顔を見ることで言語スイッチが切り替わるようです。娘の場合は、僕の顔を見ると日本語モードのスイッチが入り、家内の顔を見るとベトナム語モードのスイッチが入る。ベトナム人の知り合いが来るとベトナム語モードに入り、スカイプでジジババや従兄弟と話すときなどは完全に日本語モード。
うちの学校の講師に実験させてみたのですが、彼が日本語&ベトナム語両方を使って話すと、娘は何も言えなくってしまう・・・。
う~む、「バイリンガルは相手の顔を見ることで言語スイッチが切り替わる」という仮説(笑)はあたっているかもしれない。
そういえばうちの娘、初対面の人には話さない、というか話せません。ベタベタくっついては行くのに。相手がどちらの言葉を話すかわからないうちは、言葉が出てこないようです...。
それに日本語語も話せるベトナム人が、ベトナム語での会話の後に「じゃあ今度は日本語で話してみて」って言うと、やっぱり話せない。
自分のベトナム語は後天的に身に着けたものなので、こういう「スイッチが切り替わる」という感覚はないのですが、どうやらバイリンガルにはそれがあるようですね。
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兄弟間での会話
今日は朝から、6歳の娘と2歳の息子が、おもちゃの取り合いで大喧嘩。下の息子はまだ話せないので「う~」とか「ぎゃ~」とかですが、上の娘は悪口雑言を嵐のごとく。
でも不思議なことに、娘は日本語で弟に悪態をついてるんですね・・・。娘が日本語を使う相手は、父親である自分だけ。たまにSkypeでジジ・ババ or 従兄弟の咲ちゃんと会話。この環境で、兄弟間の会話が日本語になっている(普段も娘は弟に日本語で話しかけてます)のは、ちょっと意外です。
常日頃、インターネットで日本の番組ばかかりを見せているのも、効いているのかと思います。どうせ小学校に入ればベトナム語が圧倒的に優勢になるだろうから、うちではベトナムのTV番組は見させていません。
喧嘩の仲裁に母親が入ると、ベトナム語にスイッチするのが、また見ていて面白くも羨ましくもあったり^^。このまま順調にバイリンガルに育ってもらいたいものです。
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「くすり」と「すくり」
うちの6歳の娘は、「薬」という言葉をなかなかちゃんと発音できません。すぐに「すくり」と発音してしまいます。「違うよ、『すくり』じゃなくて、『くすり』」と言っても、もう2~3回続けて間違うことも珍しくなく・・・。
ところで、私の生業は語学教師、特にベトナム人に日本語を教える「日本語教師」なのですが。
実はこの「くすり」と「すくり」、ベトナム人の学生達も、かなりよく間違えます。どうもベトナム語を母語にする人たちにとっては、破擦音の"Ku"から、摩擦音の"Su"(英語なら"thu")に変化する音が、出しにくいようです。
確かにベトナム語では、こういう音の変化をする語彙はありません。
英語や中国語など、他の言語の話者についてはわからないのですが、どうなんでしょう。お宅のお子さん、「くすり」って、ちゃんと言えますか?
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ひらがな・カタカナ練習サイト発見
ひらがな・カタカナを練習できるWEBサイトを発見しました。
http://www.genkienglish.net/kokugo/index.htm
これの『神経衰弱・しんけいすいじゃく』ゲームは、なかなかよくできています。クリックして同じ字のカードを2つひらけば消えていく、というゲーム。ひらがなバージョンと、カタカナバージョンがあります。
うちの上の娘も、最初はやり方がわからずに戸惑っていましたが、しばらくしてやり方を覚えると、喜んでやっていました。お勧めです^^。
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