ベトナムでバイリンガル子育て

昔の「ベトナム式家庭のしつけ」

2009年5月4日

久しぶりに、近藤紘一さんの著書、『サイゴンから来た妻と娘』を読み返しました。ベトナム物の書籍の中ではかなり有名な本ですが、思えばこの本が、私がベトナムに興味を持ったきっかけのひとつかもしれません。

で、この本の中の一説なのですが、以下に。

とにかくベトナムの家庭にしつけは日本よりもはるかに厳しいようだった。

子供に対しては、徹底した性悪論でのぞむ。大多数の親は、子どもは動物と同じ、と割り切っている。「子どもには自分で物事の良し悪しを判断する能力などない。だから外側からそれを叩き込んでいくのが親の仕事」というのが、この国の子育ての一つの基本らしかった。

この辺の考え方は、中層、下層にかぎらず、フランスの薫陶を受けた旧上流階級にも共通しているように見えた

(近藤紘一 『サイゴンから来た妻と娘』より)

まあ、今から20年以上昔の話ですから、当然今とは違う面もあるでしょうが・・・。前にも書いたように、今のベトナム(ホーチミン市・旧サイゴン)とは大分違っています。子どもに折檻じみた体罰を与えている光景はたまに見ますが、それでも「動物と同じ」と考えている様子はありません。以前家内に、「子どもは動物と同じ」と言ったら、激怒されたこともあります(笑)。

やはり時代は大分変わったようです。


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