ベトナムでバイリンガル子育て

ベトナム小学校の国語教科書

2009年8月5日

今日は学校指定の本屋で、教科書一式を買い揃えてきました。日本人補習校でなくて、ローカル小学校のほうです。

そのなかの国語の教科書。文中の挿絵は全てベトナム田舎の農村や漁村風景です。草を食む水牛、お椀舟の漁師、菅笠にアオババという民族庶民衣装を着たお母さん・・・。今ではベトナムでもよほど地方へ行かない限り見られない光景です。

日本人が「兎追いし、かの山・・・」の『故郷』を聞けば郷愁を感じるでしょうが、しかし実際に山で兎を追ったことがある人など、ほとんどいないでしょう。

ベトナムでも同じで、ハノイやホーチミンといった都会に住むベトナム人でも、こういう菅笠アオババ姿に郷愁を感じるそうです。実際にこういう風景の中で生活したことはないはずなのに・・・。

こういう『郷愁』という感覚は、あるていど学校教育によっても作られるのだな・・・と思った次第でした。

ベトナムの国語教科書表紙。アオザイ先生と子供たち
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ベトナムの国語教科書の1ページ。田舎の田園風景。
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