ベトナムでバイリンガル子育て

2009年5月

抗生物質信仰

ベトナムでは、上から下まで抗生物質信仰がすごい(ひどい?)です。

医者からして、熱を出せばkhang sinh(抗生物質のベトナム語です)、せきが出ればkhang sinh、かぜをひけばkhang sinh・・・。

子どもが風邪をひいて、家内が医者から抗生物質をもらってきたのですが、「khang sinhの飲ませすぎはよくない」って言ったら激怒して、「抗生物質を飲ませないとよくならない。いい医者は必ず抗生物質を処方する!」と逆切れされました(オイオイ・・・)。

日本では抗生物質は極力処方しない・飲ませないようにしているのに、そんなこと一切信用しません。ベトナムは鳥インフルエンザ重警戒地域ですが、これでいいのでしょうか、ホントに。心配ですorz。


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電話がかけられるように・・・

上の6歳の娘が、電話のかけ方を覚えました。

で、それがうれしかったらしく、僕が仕事で外に出ているときに用もないのに何度も電話が(笑)。

まあ娘から出先で電話をもらうのは、父親としてはつい顔がにやけるぐらい嬉しいことなのですが・・・。ベトナムは電話代が異様に高いので、そちらがちょっと(爆)。

去年の今頃は、母親に電話をかけてもらって「早く帰って」とか泣いていたものです。子どもの成長をしみじみと感じました。


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バイリンガルの頭の中

バイリンガルの頭の中はどうなっているのでしょうか。頭の中でどうやって二ヶ国語を使い分けているのでしょうか。そんな今まで抱いてきた疑問に、一つの答えが・・・。

現6歳の娘は無事に日越バイリンガルに育ちつつあります。

で、娘を見る限り、どうやらバイリンガルは相手の顔を見ることで言語スイッチが切り替わるようです。娘の場合は、僕の顔を見ると日本語モードのスイッチが入り、家内の顔を見るとベトナム語モードのスイッチが入る。ベトナム人の知り合いが来るとベトナム語モードに入り、スカイプでジジババや従兄弟と話すときなどは完全に日本語モード。

うちの学校の講師に実験させてみたのですが、彼が日本語&ベトナム語両方を使って話すと、娘は何も言えなくってしまう・・・。

う~む、「バイリンガルは相手の顔を見ることで言語スイッチが切り替わる」という仮説(笑)はあたっているかもしれない。

そういえばうちの娘、初対面の人には話さない、というか話せません。ベタベタくっついては行くのに。相手がどちらの言葉を話すかわからないうちは、言葉が出てこないようです...。

それに日本語語も話せるベトナム人が、ベトナム語での会話の後に「じゃあ今度は日本語で話してみて」って言うと、やっぱり話せない。

自分のベトナム語は後天的に身に着けたものなので、こういう「スイッチが切り替わる」という感覚はないのですが、どうやらバイリンガルにはそれがあるようですね。


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兄弟間での会話

2009年5月10日

今日は朝から、6歳の娘と2歳の息子が、おもちゃの取り合いで大喧嘩。下の息子はまだ話せないので「う~」とか「ぎゃ~」とかですが、上の娘は悪口雑言を嵐のごとく。

でも不思議なことに、娘は日本語で弟に悪態をついてるんですね・・・。娘が日本語を使う相手は、父親である自分だけ。たまにSkypeでジジ・ババ or 従兄弟の咲ちゃんと会話。この環境で、兄弟間の会話が日本語になっている(普段も娘は弟に日本語で話しかけてます)のは、ちょっと意外です。

常日頃、インターネットで日本の番組ばかかりを見せているのも、効いているのかと思います。どうせ小学校に入ればベトナム語が圧倒的に優勢になるだろうから、うちではベトナムのTV番組は見させていません。

喧嘩の仲裁に母親が入ると、ベトナム語にスイッチするのが、また見ていて面白くも羨ましくもあったり^^。このまま順調にバイリンガルに育ってもらいたいものです。


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昔の「ベトナム式家庭のしつけ」

2009年5月4日

久しぶりに、近藤紘一さんの著書、『サイゴンから来た妻と娘』を読み返しました。ベトナム物の書籍の中ではかなり有名な本ですが、思えばこの本が、私がベトナムに興味を持ったきっかけのひとつかもしれません。

で、この本の中の一説なのですが、以下に。

とにかくベトナムの家庭にしつけは日本よりもはるかに厳しいようだった。

子供に対しては、徹底した性悪論でのぞむ。大多数の親は、子どもは動物と同じ、と割り切っている。「子どもには自分で物事の良し悪しを判断する能力などない。だから外側からそれを叩き込んでいくのが親の仕事」というのが、この国の子育ての一つの基本らしかった。

この辺の考え方は、中層、下層にかぎらず、フランスの薫陶を受けた旧上流階級にも共通しているように見えた

(近藤紘一 『サイゴンから来た妻と娘』より)

まあ、今から20年以上昔の話ですから、当然今とは違う面もあるでしょうが・・・。前にも書いたように、今のベトナム(ホーチミン市・旧サイゴン)とは大分違っています。子どもに折檻じみた体罰を与えている光景はたまに見ますが、それでも「動物と同じ」と考えている様子はありません。以前家内に、「子どもは動物と同じ」と言ったら、激怒されたこともあります(笑)。

やはり時代は大分変わったようです。


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