ベトナムでバイリンガル子育て

2009年3月

バイリンガル子育ては、何歳から?

2009年3月25日。

今日は、自分と同じくベトナム在住の、日本人の古い知り合いに会いました。

で、バイリンガル子育てについていろいろ考えさせられたのが、「何歳からバイリンガル育児を始めるか」ということ。

彼は私と同じくベトナム人配偶者を持っているのですが、うちと違い家庭内でもベトナム語を使っているらしいです。そのせいで子供は日本語をほぼ全く解さないとか・・・。今2歳ですが、ベトナム語はかなりうまく話せるけど、日本語はほぼゼロ。

でも、ほぼ100%ベトナム語の世界でこれまで育ってしまったから、今になって日本語で話しかけると、「何言ってるか、わからない!」と言って暴れだすそうです(笑)。

やはり子供をバイルンガルに育て上げようと思うなら、生まれたときから、父ちゃん母ちゃんはそれぞれの母語で、子供に語りかけるべきなのでしょう。父ちゃんと母ちゃんは違う言葉を話すのだ、ということを、子供が物心つく前にインプットしておく。これが大事。

うちの子は2人ともそうやって育ててきたので、幸いなことに「何言ってるかわからない」と言って、暴れだす事はありません(爆)。今のところ、かなり順調にバイリンガルとして育っています。

ただ、友人のように片親の言語をインプットするのが遅くなってしまっても、根気よく自分の母語だけで話しかけるようにしていれば、まだ大丈夫でしょう。

言語学では幼児が言語を「母語」として習得できる期間は、大体13歳前後まで、とされています。それをすぎると、母語として言語を習得するのが困難になってしまいます。

逆に13歳ぐらいまでなら、まだバイリンガル子育ても間に合うわけで、今現在焦りを感じている親御さんも、少し安心してほしいですね。


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誕生日

2009年3月20日。

今日は上の娘の6歳の誕生日。もう6年も経ってしまったのかと思うと、感慨深いです。

sinh nhat yandh.jpg

上の娘が生まれたのは、ベトナム中部のフエ市(今は南部のホーチミン市に住んでいます)。当時は最初のお産だったから、家内は実家に帰して、自分はホーチミン市で一人暮らしをしてました。もちろん、鬼のいぬ間に・・・なんて不埒な遊びはしてないです^^。

たしか木曜日に生まれたので、金曜日に飛行機のチケットをとって、土日の1泊2日で子供を見に行った覚えが・・・。家内はそのままゴールデンウィークに迎えに行くまで、実家滞在。

ベトナムの出産事情にはいろいろ驚かされましたが、今では懐かしい思い出です。


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朝の儀式・・・

2009年3月18日(水)。

朝子供を起こすときは、必ず笑顔で「おはよう~」と言うように心がけています。

というのも・・・。

昔、毎朝親に殺気立った雰囲気で起こされるのが、子供心に嫌で仕方がなかったからです。

私は共働き家庭で育ったので、両親はいつも急がしかったです。仕事を持っているのだから仕方がないのですが、出勤前の両親はいつも忙しさから殺気立っていて、子ども心にも朝は嫌なものと感じていました。

まあ、今なら当時の親の気持ちもわかるのですが、でもやはり子供のころ感じたあの悲しさは忘れられません。

ということで、親になった今、子供たちを起こすときは、必ず笑顔で「おはよう~」と言うようにしているわけです。まず電気を一つつけ、5分後に二つつけ、さらに5分後に声をかけて、ゆっくりと自然に起こす・・・。そうすれば、まだ話せない2歳の息子も、自然に笑顔で起きてくれる。

と、自分はここまで気を使っているのに、ベトナム人の家内は無頓着に、「Day ! (起きなさい!)」で一日をはじめてしまう・・・。

ああ、朝の儀式が・・・。


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カルデロンさん一家、長女・のり子さんだけ日本残留・・・

2009年3月14日(金)。

今日のニュースから。

不法入国で強制退去処分が確定した埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アラン・クルズさん(36)一家3人が日本にとどまることを求めていた問題で、法務省東京入国管理局は13日、中学1年の長女のり子さん(13)にだけ在留特別許可を出す方針を伝えた。

両親のみが強制送還になることについての是非は、新聞でちょっと記事を読んだだけの自分には判断できません。

ただ、娘さんは日本語しか話せないそうで・・・。親御さんたちは自分達の母語を子供に教えず、日本語だけで子育てをしてきたということでしょう。

どういう考えで、そしてどういう経緯でそうなったのかはわかりませんが、やはりそれは、悲しいことなのではないでしょうか。

人間が自身の心を正確に言い表せるのは、99%以上の人間にとって、母語しかないはず。外国語では無理。そうすると、このカルデロンさん親子は言葉による心の交流ができなかったのではないか・・・。そう感じてしまうのです。

私達、国際結婚家族にも、考えさせられる問題です。


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我が家の会話・・・

2009年3月11日(水)。

先日の「日本語禁止令」以来、ベトナム人の嫁には、子供相手に日本語を使わせていません。しかし、故意か無意識か、ところどころに日本語が顔を出します・・・。その度に、「日本語を使わないでくださいうんじゃねえ!」と、注意するようにしている、KENであります。

しかし、それだけで子供らがバイリンガルになれるなどと、そんな甘い考えではいけません。私は、母親が子供らとベトナム語で会話していたら、すかさず日本語で割り込み、ベトナム語でしていた会話を日本語で再現させるようにしています。

我が家では私も家内もお互い合方の言語ができるので、母子の会話と同じ話題を、すかさず日本語にして子供らにふるようにしています。例えば、今日の会話・・・。


(母→子)
「あのね、あしたハンちゃんの誕生日なんだって。だからプレゼント買って、ママ」
「何がいいの?」
  (以上ベトナム語)

(父→子)
「なになに、誰の誕生日なの?」
「あのね、ハンちゃんの誕生日。」
「幼稚園の友達?」
「うん、そう。」
「プレゼントは何あげるの?」
「あのね・・・」
  (以下略・・・)

とまあ、こんな按配です。正直、面倒ですが・・・。子供らのバイリンガル教育のため。子供らの身近に、日本語を使う人間は自分しかいないので、仕方がない喜んでやりましょう!


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日本語禁止令

2009年3月8日(日)。

ベトナム人の家内に、「子どもに日本語で話しかけるな」と、日本語禁止令を出しました。

実は家内は日本人にベトナム語を教えているので、日本語ができます。片言レベルではなく、かなり行けてると思います。


しかし・・・


当然ながら、ネイティブの日本語ではありません。文法はもちろん、特に発音面に問題あり・・・。日本人が聞けば、すぐにネイティブではないとわかります。が、家内は練習のつもりか、子供相手にしきりと日本語を使いたがるorz。

今までは何も言わず(というか、全く気にしていなかった・・・)、だったのですが、これからは違います。子供らの日本語に、変なクセをつけるわけにはいきません。ということで、家内に言い渡しました。


「今日から、子供達とは100%ベトナム語で話せ。日本語は使うな!」


不満そう・・・。しかし、いつまでも尻に敷かれている黙っているわけには行かないので、ここは強気で。

子供とは、両親それぞれの母語のみで話す。これが、バイリンガル子育ての基本です。妥協してはならない・・・。

聞いたところによると、日米夫婦で、アメリカ人の旦那は日本語を覚えようとせず、しかも「自分がわからない言葉で子供と話すのはアンフェアだ」と言って、日本人の奥さんに日本語を使わせない人もいるらしいです。もちろん、全部が全部そうではないだろうし、真偽のほども定かではないのですが・・・。

うちはその逆です。


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